Sin

小屋にある棒切れが少年達の手に握られる。

痛いの、嫌だよ! 助けて! 

シンは逃げようと必死にもがいた。

泣き叫ぶ幼い彼を助けてくれる人など、一人も居ない。

「この、くずめ!」

何本もの棒が襲いかかってくる。悲鳴を上げるシンを指差して、少年達は笑いながら手を叩いた。シンが泣けば泣くほど、彼らは残酷に笑った。

「そういえば父ちゃんが言ってたぞ。ルージャの子がこの国で生きてる事自体“罪”なんだ、ってな!」

「ひ……!!」

シンの体がのけ反る。体と心の両方が悲鳴をあげている。

誰か、助けて――

「俺たちの国で息しやがって!」

「死ね、ゴミ!」

ボロ小屋に、少年達の非情な笑い声が響き続けた。