Sin

少年に食事をさせるのはなかなかに大変だった。

まず、フォークを使おうとしない。

持たせようと手を取ると、フォークで思いっきり腕を刺された。

「触んな!」

少年は怯えた瞳でジャックを睨んでいる。叩かれると思っているのだろうか。

何も言わず流しに向かい、傷を洗ったジャックがテーブルに戻った時、少年は手づかみで食事を食べていた。

飢えた動物が獲物を貪るような姿。ジャックは呆れるよりも悲しさを感じた。

「ほら」

喉を詰まらせた少年に水を手渡す。

ところが少年は、コップを掴むなり勢いよくジャックに投げ付けた。