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ジャックは資料や教材を揃えて“教室”へ向かう。

学校に通えない子ども達に、基本的な読み書きや計算、社会の仕組みや歴史を教え、社会に出ても困らないよう助けるのがジャックの仕事だ。

「ウェイド先生は手品師みたいですね」

職員の一人はそう言ってジャックを褒める。

「なかなか笑わなかった子を笑顔にできるんですもの」

彼女の言う所によると、ジャックの周り半径ニメートル程は“癒しゾーン”があるらしい。

傷ついて心を閉ざしている子も、ジャックのそばに無表情とはいえ近づいていくと言う。

と言ってもそれは大抵背後なので、ジャック本人は気づけないのだが。

「先生には不思議な力があるんですね」