Sin

横になったシンは一つため息をついた。

いつもにこにこ――シンに言わせればへらへら――している変人のジャック。

何の悩みもなさそうなお気楽な奴だと思っていたけど、本当は違うのかも知れない。

何故、家族からの手紙を読まない? まるで拒絶するようにごみ箱に捨てて。

ジャックは、家族が嫌いなのか?

それとも――

あれこれ考えていたせいで思い出したのだろうか。うとうとし始めたシンは、久しぶりに過去の夢を見た。

あの、悪夢を。



ガチャ、と扉に鍵がかけられる。部屋の隅で怯えているシンに近づいてくる“オトウサン”。

「さあ、今日は何をして遊ぼうか?」

嫌だ、怖い。

涙目になっているシンの前に座り、“オトウサン”はシンの腕を掴んだ。