Sin

『要らないと言ってるんだけどな』

差出人を見た時の厳しい表情。

一体ジャックは何を考えているんだろう。

家族からの手紙を読まずに捨てるなんて、やっぱり訳わかんない奴だ。

手紙をごみ箱に戻す。ジャックの暗い微笑みが頭から離れない。

そういえば、ジャックから家族の話を聞いたことがない。

何かあるんだろうか。喧嘩したとか。

シンはそろそろとソファーに戻った。その様子を、眠れずにいたジャックが黙って見ていた事に、彼は気づかなかった。