Sin

真夜中、シンはそろそろと起きあがった。ベッドで寝ているジャックの様子を伺うと、こちらに背を向けていた。眠っているようだ。

足音を忍ばせてごみ箱から手紙を拾いあげ、窓辺に向かう。

封を開けたら見つかるから中は読まない。ただ、差出人を知りたかった。

ジャックがあんな顔するなんて、一体誰からの手紙なんだろう。

白い封筒を月明かりで照らす。明るい光。今日が満月でよかった。

しかし、読み方がわからない。シンは首を捻った。どこかで見たような気がするんだけど。

ふと、封筒の表に書かれた宛名を見る。

ジャック・ウェイド。

差出人をみる。なんとかウェイド。同じ文字だ。

もしかしてこれ、家族からの手紙なんじゃないか? 違うかな。ううん、きっとそうだ。