Sin





『Dear Jack


んと、何から書いたら良いかな。

アレック(アレクセイ)に手伝ってもらいながらこれ、書いてる。

俺、どうやら喋れないみたいだからさ。タイプ君(タイプライター)使えば良いんじゃないかってアレックが教えてくれたんだ。

あの時単語練習目一杯頑張っといてホントよかったよ。勉強ってしとくもんだな。じゃなきゃ一生ジャックと喋れないとこだった。


えっと。

まず、俺の事助けてくれて、ありがと。まさか生きてると思わなかった、自分でも。

しかもこんなになっちまった俺を息子だって言ってくれてさ。

ベッドに付いてる名札見た時、無茶苦茶嬉しかった。夢だったんだ、実は。

“シン・ウェイド”

はは、嬉しい。病院で呼ばれる度ににやけてた。顔、動かないから誰にもばれなかったけど。めっちゃにやけてた。しつこいようだけど嬉しい。