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「よし、そろそろ車回してくるか」
「お願いします」
店主は嬉しそうに鼻歌を歌いながら車を取りに戻った。
ジャックは静かになった部屋を一人見回す。今日退院してくるシンのために、介護の経験がある八百屋の店主にアドバイスしてもらって整えた部屋。
『全身麻痺か良くても半身麻痺……』
医師の言っていた通り、シンは命は助かったものの障害が遺ってしまった。出血多量の影響で脳に異常が起きてしまったと言う。
目を覚ました頃、シンは体を全く動かせず顔に表情もなかった。辛うじてゆっくり瞬きをするだけだった。
話しかけても一切答えず、ジャックの姿を見ても微笑む事すらなかった。いや、出来なかったのだ。彼の体はあらゆる機能が麻痺していた。
「シン、よく頑張ったな。えらいぞ」
灰色の瞳からぽろぽろこぼれる涙だけが、シンがジャックの事を忘れていない事を教えてくれた。
「よし、そろそろ車回してくるか」
「お願いします」
店主は嬉しそうに鼻歌を歌いながら車を取りに戻った。
ジャックは静かになった部屋を一人見回す。今日退院してくるシンのために、介護の経験がある八百屋の店主にアドバイスしてもらって整えた部屋。
『全身麻痺か良くても半身麻痺……』
医師の言っていた通り、シンは命は助かったものの障害が遺ってしまった。出血多量の影響で脳に異常が起きてしまったと言う。
目を覚ました頃、シンは体を全く動かせず顔に表情もなかった。辛うじてゆっくり瞬きをするだけだった。
話しかけても一切答えず、ジャックの姿を見ても微笑む事すらなかった。いや、出来なかったのだ。彼の体はあらゆる機能が麻痺していた。
「シン、よく頑張ったな。えらいぞ」
灰色の瞳からぽろぽろこぼれる涙だけが、シンがジャックの事を忘れていない事を教えてくれた。



