Sin

「シン!」

ずぶ濡れのジャック。心配そうな瞳。

ジャック。……お父さん。

「シンどうした!? どうしてこんなに怪我」

真っすぐ、シンはジャックの腕の中に飛びこんだ。濡れたシャツにぎゅっとしがみつき。

「わあああぁぁ!!」

シンは大声で叫んだ。

母さんが俺を殺そうとした。

クズだって沢山殴られた。財布取られた。

『生まなきゃよかった』
『お前みたいなクズ』

怖くて、痛くて、悲しくて。

お願い、ジャック助けて。

お願い、ジャック。棄てないで。

ねぇ、ジャックだけは俺の事嫌いにならないで……!!

「ああ、あああぁぁぁ……!!」

震えながらただ叫びつづけるシンをぎゅっと抱きしめ、ジャックはゆっくり息をついた。

「よかった……見つかって……」