Sin

「あの時のシンが彼と同じ瞳をしていて。手を伸ばさずにはいられなかった」

もう二度と、後悔したくなかったんだ。

そう言って、ジャックはシンを軽く引き寄せた。

「シンには彼の分も……幸せになって欲しいんだ」

じんと胸が熱くなったのはお酒のせいか。

潤んだ目を伏せたシンにジャックは笑いかける。

「逆に聞くよ。あの時どうしてシンは僕について来てくれたんだい?」

「どうして、って」

「シンは信じてついて行った大人に一度裏切られてる。ひどく残酷に」

ジャックは不思議そうに首を傾げて尋ねる。

「同じような大人の僕に、どうしてついて来てくれたんだい?」