Sin





「いいなぁ。ミーミルも先生と住みたいな」

帰る時間になり、見送りについて来たミーミルが溜息まじりに言う。

「何言ってんの。ミーミル、大きくなったら先生のお嫁さんになるんでしょ」

「もう、ナーちゃんてばっ」

同じく見送りに来たナディアがからかうように言うと、ミーミルは頬を赤らめながら嬉しそうに笑った。

ちびっことはいえ、表情は立派に恋する乙女だ。素直でかわいい。

そして少し羨ましい。俺、そんなに素直になれない。

「ジャック、モテるんだな」

シンが小声で囁くと、ジャックはちょっと困ったように笑い、肩を竦めた。