Sin

《Chapter 10
  そばに居る理由と初めての友達》



外に出て一番最初に感じたのは、空はこんなに明るかったのかと言う事だった。

街外れだからか、人通りは少ない。ジャックと手を繋いだまま、シンは恐る恐る周りを見回した。

通り沿いにある街灯はまばら。そのかわり街路樹が綺麗に等間隔で並んでいる。

「この辺は人通りが少ない。一番の難関は商店街だ」

そこを抜けるしかない街の奥にジャックのアパートがある。

「無理なら引き返せる。どうする?」

足取りが重くなったシンに気づき、ジャックは立ち止まって尋ねる。

迷うような間があった後、シンは首を横に振った。

「行く」

決めたんだ。今日、線を引くって。

3.14、と小さく呟き、シンはまた歩きだした。