Sin

「取って食わないと約束しただろう? 安心しろ」

なるべく優しく笑いかけ、ジャックはしゃがみ込んで少年と目線を合わせた。

不信感と恐怖を浮かべている灰色の瞳。

「ここは一つ交換条件で取引しようじゃないか。どうだ?」

ジャックは胡座をかいて動く意志の無い事を知らせる。どうも自分が動くと少年が怯えるようだから。

「その食べ物、全部君にあげよう。そのかわり」

少年はびくりと肩を震わせ、後ずさった。

「君の名前を教えてくれないか」