Sin

「じゃあ、僕達と一緒だ」

セイジが微笑みながら言う。

「先生と暮らせるなんて幸せ者だね。どんな子?」

「今年十歳の男の子だ。ハーフみたいでね、肌は浅黒くて髪は黒い銀色」

「へぇ、カッコイイ」

すっかりみんなと馴染んだナディアが、ジャックの肩に寄り掛かって言う。

「ナーちゃん、先生よりカッコイイ人なんかいないよっ」

ジャックの膝に居るミーミルが不服そうに口を尖らせた。

「はいはい、ミーミルは先生大好きだもんね」

「そうだよ! ミーミル、大きくなったら先生のお嫁さんになるんだもん!」

得意そうに言うミーミル。彼女は父親を知らずに育ったからか、ジャックを父親のように慕っている。

幼い娘が『大きくなったらパパと結婚する』と言うのと同じなのだと思うと、嬉しい反面切なかった。