「先生どうしたの?」
ミーミルに手を引かれて、ジャックは我に帰った。
「ああ、ごめんねミーミル。何話してた?」
くりくりとした可愛い瞳がジャックの顔を覗き込む。
「先生、なんかあったの?」
はは、とジャックは苦笑いする。子どもは敏感だ。
「一緒に住んでる子が調子悪くてね。心配だなと思って」
周りにいた生徒達がざざっと集まってくる。
「えー、先生って子どもいたの?」
「独身じゃなかったの?」
興味津々な子ども達。心なしか目がキラキラしている。
「えっとね、実は」
「先生、奥さんいるの?」
泣きそうな表情でミーミルは尋ねる。
「いや、奥さんはいないよ。親がいない子と一緒に住んでるんだ」
ジャックの言葉を聞いて、ミーミルは安心したように笑顔を見せた。



