あの日偶然出会った男の子は銀だったんだ。 『お父さんと一緒にミルク買ってくる!』 そう言って駆けだしていった銀。 その後なかなか戻ってこなかったため、あたしは待つのを諦め子猫を連れて自宅に戻った。 その後あたしが銀と会うことはなかった。 バレンタインデー。 銀が話し掛けてくれるまでは、あたし達にはなんの関わり合いもなかった。