社長室には、矢吹先輩とリーダーの十六夜さん達がまだ話し合いをしていた。



リーダーの人は、いざよいと言う名前らしい。梓さんがこっそり教えてくれた。


「亜佐美さん、お帰り。買えたのかな?かりんとうってのは」



矢吹先輩は、まだ甘甘王子に変身したままだった。
胡散臭い笑顔を浮かべている。



その横で、十六夜さんがあたしをじーっと見ていたなんてあたしは、気付いてなかった。



ガサガサと袋からかりんとうを取り出す。
机に置くと、矢吹先輩がじーっと見つめた。



「これを舐めたいね……」



「社長さんってエッチ得意系?」



矢吹先輩のボソッと呟いた言葉を広い十六夜さんが、すかさず問いかけた。



「僕がかい?十六夜くんにはどう見える?」



「ズバリ社長さんは、得意系に見えるね」