甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

「あ……」



握りこぶしを作っている十六夜さんと目が合った。少し気まずいなと思ったけど、未だにあたしだと気付いていない十六夜さんが話し掛けてきた。



「叔父さんさっきぶり系?」



「そ……そうだな」



あたしは、今までに出したこともない低い声を出す。


良く物まねとかする人を研究してて良かった!なんて嘘だけど。



低い声を出すなんて、普通に簡単だ。だけど、バレルかもと思うと少し緊張してしまう。