甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

部屋の寮につく頃には、暗くなっていて、食堂に行くと矢吹先輩が食べている最中だった。



「矢吹先輩……」



「!……何かな?加賀さん」



声を掛ければ、一瞬びっくりしてあたしだと分かると、笑顔を浮かべる。



だけど、引きつったような笑顔であまり笑えていない。
それでも、矢吹先輩は、そのままの表情で話しだす。



「あ……僕もう行かないと」



そう言って席から立った。


人がたくさんだからだとあたしは思った。だけど、ご飯を食べてから部屋に戻ってからも態度は変わらない。