甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

亜佐美が、走っている間ずっと隠れて零はずっと見ていた。亜佐美を……



それと、亜佐美の横で一緒に走っている金髪の青年……城之内には睨み付けて。



「矢吹先輩!!」



不意に零は、声をかけられた。少し動揺しながら相手が亜佐美じゃないと分かると、甘い笑顔を浮かべる。


「何か僕に用?」



「あの、私にキスして下さい!」



「え?」



「皆にキスしてるんですよね?矢吹先輩は、キス魔だからお願いすればしてくれるって噂ですから」



恥ずかしそうに、だけど彼女はハキハキ言う。
そんな彼女に零は、クスっと優しく笑いかける。



「ごめんね?僕もうしないから。好きな人以外のキスは嬉しくないしね」



「そうなんですか?すいません」



彼女は、残念そうに言う。そして、零から離れ戻って行った。