甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

「そう……俺はお前が好きだからな」



真剣な表情にあたしは、ドキッと鼓動が高鳴る。



「な……俺の物になって……亜佐美」



いつの間にか腕を掴まれていた。そして、城之内先輩に耳元で囁かれ……それでも、やっぱりあたしの中には矢吹先輩が消えない。


好きだと言われても。城之内先輩にドキッとしても、それはあまり言われ慣れない言葉だから。



だから、ドキッとしたんだ。お兄ちゃん達に言われているけど、それでもやっぱり慣れない。



矢吹先輩に好きだと言われたい。あたしの心は、そう言っている気がした。



「すいません……」



「なんてな!俺は、別にお前なんて好きじゃねーから」



なんだ。冗談か……



ホッとすると、城之内先輩は腕を放してくれる。