ガラリと教室のドアが開く。すると壱夜くんが顔を覗かせる。



「居た。朱美ってバカだよね?これ忘れたでしょう?」



手提げには、たくさんの夏休みの宿題やらが入っている。



「あ!さっすが壱夜っち!」



「何その壱夜っちって……バカにしてるでしょう?僕を」