本人もその子に会うまでは、虐待の事を忘れようとしていた為、心に鍵をし封印していたのも事実だった。


新しい家族を好きにもなってしまったのも……



血の繋がっていない姉を。


二股とまではいかないのだが。
好きになってしまった。


家族を好きなのとは違う。ライクの好きではなく、ラブと言う意味で……好きになってしまったのだ。



「零くん?もう行くよ!」


零は、亜佐美の家から視線を逸らしそのまま歩いていく雪乃の元に向かっていく。