ピンポーン



玄関からチャイムの音が鳴り、綺恭兄ちゃんか降谷兄ちゃん辺りが出ようとしている。



誰だろう？こんな時間に。


そう思いながらリビングに居たあたしは、コジロウを無視して、玄関へと向かった。




『会いたかったよ！綺ちゃん！』



アヤちゃん？と言う名前が聞こえあたしは、一瞬戸惑う。



アヤちゃん？って誰だろう？



そう思いながらも玄関に向かったあたしは、固まった。
綺恭兄ちゃんに抱き付いている可愛いお嬢様タイプの女の子が居たからだ。



「綺ちゃんやっぱり可愛い！綺ちゃんに釣り合うのは、やっぱり雪乃しかないよね〜！」



「！違うんじゃこれには理由があるんじゃ！」



まるで、恋人に浮気が見付かったように綺恭兄ちゃんが言う。



「あたし、気にしてないけど」



「相変わらず綺ちゃんは、シスコンだね〜？でも、雪乃は気にしないよ〜！だって、結婚するのは東金雪乃（ﾄｳｶﾞﾈﾕｷﾉ）私だもんね？綺ちゃん」