「父さん……」



藤堂先輩がポツリと呟いた言葉にあたし達全員目を丸くしてしまった。



お父さん?!若すぎなんですが!



「藤堂先輩のパパさん若いですね?」



「童顔なだけだから……」


「!お嬢さん可愛いですね?どうですか?私とデートなんて」



あたしの顔を見るなり藤堂先輩のパパさんは、ニッコリ笑みを浮かべながら言う。
一瞬ドキッとしながらもあたしは、苦笑いする。



「アハハ、あたし良いです……っ……」



鋭い視線を横から感じ、ちらっと見ると、矢吹先輩があたしを見ていた。