一通り口を塞ぎながら叫ぶび手から離すと、あたしは肩で息をする。



はぁはぁ……びっくりした。なんで城之内先輩急に現われたんだろう?



そう思い尻目に城之内先輩を見る。



「俺の顔に何か付いてるか?」



わざわざ顔を近付けて城之内先輩が言うから、ぷいっと顔を逸らす。



「あ……」