甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

「もう1つごめんね?あれわざとだから」



「うん、別に……え?」



来夏ちゃんの口から出た言葉に驚き、あたしは来夏ちゃんを見つめ返す。



「本当はね?亜佐美ちゃんに死んで欲しいなって思ったんだよね?」



顔は悲しそうな表情じゃないのに、声は悲しそうだった。



「このまま死んで、目覚めなかったらあの子は……」


そう言いながらあたしから視線を逸らし、屋上の下を見下ろした。