甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

ドアが開き降谷兄ちゃんが入って来た。



「お帰り〜」



タッタッタっと走ってあたしは、降谷兄ちゃんに抱き付いた。



そして、ちらっとコジロウに振り返る。



「わふ?」



「ちっ……」



降谷兄ちゃんは、どうでも良いの?



これが、綺恭兄ちゃんだったら、絶対ケンカ吹っ掛けて来るのに……



いつか……いつかあたしは、克服するよ!コジロウを……



「せや、亜佐美合宿行かへんでええの?」



「う、うん……もう、顧問の先生に言ったし今更戻れないから」



「そうなん?」



「うん」



矢吹先輩といれないのは、ちょっと残念だけど仕方ないか。



「なら、久しぶりにあれせーへん?」



あれか……あれ今しなくてもいい気がするけど……


「するの?」



「はいはい!俺もしたい!したいのじゃ」



綺恭兄ちゃんが手を大きく振りながら割り込んで来る。



本気でするのかな?だって、あれってこの年でする人居るの?



と言うか、誰が誰をするかで悲惨になるよね?