「今日は、いちご?なんでいちごなの?あり得ないよね?前は、クレープだったし」



「ちょっと……!壱夜くん……」



壱夜くんの腕を引っ張りあたしの前に出させると、朱美ちゃんの方を振り向いた。



「あたしじゃないから」



「ちっ……」



壱夜くんは、舌打ちした。


「壱夜の為なのに、このいちごちゃん」



真っ赤に染まった頬は、まるでいちごのようだった。


「どうせ、いちごのように食べてって意味でしょ?くだらない」