「胸は……Bぐらいか?」


じーっと胸元を見ながら呟くように矢吹先輩が言う。あたしは、胸元をクロスさせながら、隠すと、べーっと舌を出した。



「あたし逃げますから、ご勝手にどうぞ?」



そう言いながら、あたしは、部屋を駆け回る。
でも、矢吹先輩は、冗談だったのか駆け回るあたしを見ながら一つため息を吐いたのだった。



「ちちょっとため息吐かないで下さいよ!」



むっと頬を膨らましながら言うと、あたしの頭を矢吹先輩の大きな手でわしゃわしゃと撫でたのだ。



オマケに、かぁぁっと赤くなる頬をじろじろ見ながら鼻で笑う。