「ね?背中洗ってくれない?」



え?!い今背中って……



「へ?」



「あれ?女の子みたいな声だね?」



ヤバい……



あたしは、また横を向いて鼻を掴みながら話した。



「違うぞ……オレはれっきとしたお男……だぞ」



「なら、洗ってくれないかな?あまり背中って届かなくてキレイに洗えないから」



あたしは、また横を向いて鼻を摘みながらウスと言った。



まさか、矢吹先輩があたしだと気付いてるとは思わなかったから。