甘甘王子の秘密〜オモチャ会社の俺様社長〜アイドルやホストイマス

「なりちゃん!!」



来夏ちゃんの大きな声に、お姉ちゃんは抱き付いたまま固まっている。



めったに怒らない来夏ちゃんが、怒っているから仕方ないのかもしれない。



少し震えながらも、来夏ちゃんは、少しずつお姉ちゃんに近寄る。



「迷惑だよ!」



ゴマの部屋がシーンと静かになる。



「他の旅館に泊まろう?」



来夏ちゃんの言葉にお姉ちゃんは、頷いた。でも、梓さんからなかなかな離れない。



お姉ちゃん……



あたしは、少し呆れながら聞いていた。


そんなに良いのかな?梓さん……