「じゃあオレ
二度寝しよ~」

「は?
今から寝るの?」

「ばーか。
二度寝の時間は
10時から1時って
決まってんだよ。

杏も一緒に寝るか?」

「なっ…!」

「顔、真っ赤だぞ」



星也さんは
ちょいちょいと
あたしの火照った
頬を触ると
部屋に戻っていった。





む!
むかつく~っ!!





と、そこへちょうど
星也さんと入れ違いに
南がやってきた。



「あれ?
出かけるの?」

「ん?ああ。
ちょっと買い物。
夕方には帰る」

「今日雨降るらしいから
気をつけてね」

「おう」





バタン…と
南が出て行った
扉を見つめる。





あれ?
じゃあ今日
この家にいるのは…。