それまでずっと 黙り込んでいた 星也さんが 立ち上がっていた。 そしてそのまま こっちに歩いてくる。 あたしのそばまで きた星也さんは あたしの手をとって 居間を出ようとした。 「え?は?なに??」 「怖いの?」 後ろからかけられた 南の言葉に ピタッと立ち止まる 星也さん。 「んだと…?」 うわ… 星也さんキレそう! 「怖いの? 俺にとられるのが」 「なに言ってやがる…」 「俺もう本気だから」 「望むところだ」