「うーん…」
「むー…」
「はあー…」
だめだ。
さっぱり進まない。
「うぐぬぬぬー…」
「何やってんの」
「うわあっっ!?」
あたしはびっくり
しすぎてイスから
転がり落ちてしまった。
そして上から
落ちてくるため息。
「な、いつの間に
起きたのっ?」
「あんたのうめき声で
起きた」
ふいっと視線をそらして
呟く南。
「あ、すいません」
って!
なんであたしが
謝ってんの!
でも、こいつの
なんだかご機嫌斜めな
態度を見てると
謝らざるを得ない
ってかんじ。
寝てるとこ
起こしちゃったから??

