「だいたい湊も…
最初クラスに
馴染めてなかった時
杏のおかげで
あたしたちの輪に
入れたんじゃない」
ある女の子の一言に
グッと言葉を
つまらせる湊さん。
「で、でも…
泉さんは私たちに
隠し事をしてたのよ!?」
「そりゃあ誰だって
人に知られたく
ないことの1つや2つ
あるよな」
「うっ…だけど!
和斗様は…「あ。」
湊さんの言葉を遮って
南が口を開く。
「おれ、あんたに
下の名前で呼ばれる
覚えない」
「っっっ!!!」
「いくぞ」
「え…うん」
南の一言で完全に
打ち壊された
湊さんを気にしながらも
あたしは教室を出た。

