「星也さん?」
あたしの肩に
顔をのせて
ハアハアと荒く
息をしながら
ぐったりとしている
星也さん。
「って…あっつ!!
すごい熱っ…!!」
あたしはとりあえず
星也さんをベッドに運ぶ。
「星也さんっ?
大丈夫っ??
生きてる!?」
「生きてる…」
「なにかいる!?」
「水とか氷とか頼む…」
「わ、わかった!」
あたしは静かに
部屋を出て、
そっと扉にもたれる。
熱っぽい視線も
色っぽい瞳も
甘い声も…
熱のせい、か…。
「あっ!
それより早く
持ってこなきゃ!」
あたしはキッチンへ
急いだ。

