「な、なんだ…?」 バタバタバタ… バンッ!! ものすごい勢いで 開いた扉から 飛び込んできたのは… 「あ、杏っ!??」 いきなり飛び込んで きたことにも びびったが… 一番びびったのは 杏がバスタオル一枚の 姿でオレに 抱きついてきたこと。 「お、おい…杏…!」 恐る恐る話しかけるが 杏から応答はない。 「…?」 落ち着いて様子をみると 杏の体は小刻みに 震えていた。 ゴロゴロゴロ… 外から雷の音がする。 なるほど… 雷が怖いのか。 オレは杏を見つめながら そっと背中をさすった。