その時だった。 「っ!?」 あたしは寝ぼけていて足を踏み外す。 「うごべばっ!!!!」 意味不明な声を出して階段から転げ落ちた。 「うっわ。姉ちゃん何しとんねん…だっさ。」 …我が弟よ。 まずは心配しなされ…。 「痛……。」 「はぁー…ほんま阿保やなぁ~…。」 「阿保言うなぁ!!」 あたしは弟の翼(ツバサ)を怒鳴りつける。 翼は呆れながらリビングの方へ行ってしまった。