「…ん??」 そこに見つけた大きな文字。 [新人歌手オーディション] 「…これやっ!!」 あたしが勢いよく立ちあがると、周りはあたしに変な視線を送る。 そんなの気にせずあたしは雑誌を持って剛のもとへ走った。 「ご、剛!!」 屋上のドアを勢い開けると、そこにはやはり剛の姿があった。 剛は、寝ていたのか眠そうに体を起こした。 「なんやねん…うっさいなぁ…。」 「これっこれ見て!!」