優はポケットから右手をだして アタシにちょっと振って そしてまた そのまま津志田くんを追いかけて帰ろうとした。 お願い・・・! 帰らないで! アタシはさっきよりも体を乗り出して彼を止めようと 必死に叫んだ。 「優っ!・・・ なっ・・・なんやの! いっつもいっつも自分言うことばっか通して! 人の言うこともちょっとくらい聞けばどうやのっ!?」 その声に彼は再び立ち止まり アタシを見上げた。 目が合う。 ドキッとする。