切ナクテ、恋シイ、ヒト。


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アタシはあの洋菓子の
店の前に立っていた。



やっぱり優に何かプレゼントしたいなと思って。






・・・もらって
くれるかな・・・。



そういえば・・・。

ここで・・・。



この間、
侑くんの弟さんに・・・
会ったんだ・・・。







アタシはあの日の夕闇のことを思い出していた。






声が蘇る。


「侑は・・・
森久保 侑は・・・
俺の兄貴です・・・」







あーダメダメ。

余計なことは考えない!


アタシは頭を振った。