その夜。 お母さんの話を思い出してなんとなく寝付けなかった。 アタシはこないだ買ったばかりの雑誌をめくりながら 眠りが訪れるのを待つ。 もう1時過ぎ? 絶対明日学校で眠たくなる・・・。 ヤバイなぁ・・・。 そのとき携帯が鳴った。 ディスプレイを見て優だとわかるとすかさず電話に出る。 「早いじゃん?夜中なのに。 俺からだったから?」 「たまたま電話が側にあったから! 優やからとかそんなん関係 あらへんもん!」 あのことがあってからもアタシは相変わらず素直になれない。