切ナクテ、恋シイ、ヒト。


そして近くにきた彼はアタシの頬にそっと手を当てた。



アタシの頬から優の手のひらの体温が伝わってくる。



アタシのこと、そんな・・・風に思って・・・?



「・・・そんなこと
・・・ない・・・」





いつも彼のそんな言葉はアタシの中に歪んで伝わってくるのに

今はまっすぐに伝わってくる。






いつもいつも他の場所で他の女の人に言ってるから

って自分に言い聞かせているのに。





そんな迷いもなにもない。