切ナクテ、恋シイ、ヒト。


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図書室を飛び出して
走りながら思い出した。




松久保さんが

「ここの学校の生徒会長、
とんでもない奴らしいから」

って忠告してくれてたのに。




なんであの時ついて行ってしまったんだろう。



こんなことになるかもしれないって可能性はあったのに。






・・・同じ名前だからって

・・・なんで
ついて行ったんだろう。




アタシは走りながら乱れた制服のシャツのボタンを整える。