途中の廊下で立ち止まり天井を見上げて深呼吸する。 あ、携帯・・・・? 天井を見上げたままスカートのポケットに手を当てる。 携帯が振動している。 誰からだ? アタシは携帯を取り出した。 この番号・・・。 優だ。 「・・・はい」 アタシが返事をするやいなや彼は言った。 「おい、美月、動物病院でいいところ知ってるか?」 なにいきなり言ってんのよ。 相変わらず自分のペース・・・。 で何やの、 動物病院って・・・。