切ナクテ、恋シイ、ヒト。


でも。

それより。

・・・なにか

話さないと・・・。





「えっと。
ホラ・・・前の・・・約束。
なんでもひとつだけ言うこときくってやつ・・・」


アタシは何を思ったのかそんなことを言った。




今そんなこと言ったらどうなるか。




誰も居ない教室。


そんなのわかってる。


でも・・・。




「ふーん・・・
やっと意を決したってわけ?」

彼は笑ってアタシの方へ向きを変えて座りなおした。




そしてじっとアタシを見つめる。




彼の瞳にアタシが映る。


吸い込まれそうな瞳。