切ナクテ、恋シイ、ヒト。


「いろんな奴があれは誰だ?って聞いてくるから正直に彼女って言ってやった。
そしたらわーっと広がってさぁ」

彼はポケットに手を突っ込んで笑って他人事のように言った。




「正直に?だれが彼女?!」

思わずアタシは少しあった距離を縮めるため少し走るスピードをあげて彼に近づいて大声で言った。




「だれが?って?
美月に決まってるじゃん」


「いつからアタシ、アンタと
付き合ってんのよ!」


「前世から」



なに言ってんの、この人。


冗談にもほどがある。




こんな目立つ人の彼女って言われたら・・・。