切ナクテ、恋シイ、ヒト。


そこには女の子が本棚にあるファイルの整理をしていた。


髪はセミロングでちょっとくせっ毛。



そして振り向いて大きな瞳でアタシを見る。



その姿は伊勢田くんと少し似ている・・・

ようにも感じた。




「・・・誰ですか?」

彼女はアタシに聞いた。




「あ、アタシ東高の生徒会の寿賀野って言います。

あの、こないだの会議のノートを津志田くんに預けたままに
なってたから・・。
それを返してもらおうと思って・・・」