はて? と凝らした目に突如口を開ける月。 『おぬしも何か探しておるようじゃのう』 流れに逆らい、そこに留まる月と思いし、その姿はどう見ても木魚にしか見えない。 だが、ふやけた太鼓腹のように真っ白な木魚だ。 しかも、開いた口を器用に動かし明らかに喋っている。 相手は俺しか居ないようだ。